運転再開講習の事例

運転再開講習の実施例(病後一度も運転されていない方の場合)

運転再開講習の実施例(病後一度も運転されていない方の場合)

■茨城県在住 50代男性のお客様
2時間×2日講習(計4時間)
症状:右片麻痺・注意障害
免許証の条件:左アクセル

脳出血を患ってから1年で運転再開。
病前は通勤で運転されていたそうですが、左アクセルに不安を感じ受講されました。

まずは車通りの無い道路で発進停止の練習。慣れない運転操作で負担が多く、20分おきに休憩を取り無理のないように講習を実施。初日は操作に慣れるまで時間を要し、自宅周辺の運転で終了しました。

2日目はだいぶ操作にも慣れて、ご本人の希望でルート走行を実施。行動範囲が広がった事に大変喜ばれておりました。

左アクセルのマイカーを購入されたようで、まずは短距離のルートを走行できるようゆっくりマイペースに練習を続け、ご家族や職場の方々にも元気な姿を見せたい、と前向きになられたご様子でした。

■東京都在住 50代男性のお客様
2時間×3日講習(計6時間)
症状:右片麻痺・失語症
免許証の条件:左アクセル

脳出血を患ってから4年で運転再開。
お仕事で運転されていたようですが、左アクセルに不安を感じ受講されました。

運転経験豊富な方でしたので、状況判断やハンドル操作はとてもスムーズでしたが、緊急時のアクセルからブレーキへの踏み替えの遅れや引っかかりなど、左足の操作に慣れるまでに時間を要しました。

3日目には徐々に慣れ、ご自分で確実な操作ができる速度も把握し、こちらの急な指示や咄嗟の状況に対しても慌てず正確な足の移動と対応が出来るようになりました。

その後、マイカーの購入を決意され、前向きになられたご様子で大変喜んで頂けました。

■千葉県在住 40代男性のお客様
2時間×1日講習(計2時間)
症状:注意障害、記憶障害

交通事故により障害を患い、1年で運転再開。
病前はお仕事で運転をされていたようですが、1人で乗るのは不安があり、ご家族からの勧めで受講を決意。

職場では交通ルール遵守が徹底されていたそうで、初回から法規に従った運転が出来ていました。

交通状況に合わせた運転や、車一台やっと通れるような狭路、狭小駐車場なども周囲を確認しながら練習し、危険行動もなく走ることができて自信をつけて頂けました。

次回は高速道路の運転をご家族同乗でお願いしたいと、本格的な運転再開を目指されています。

■埼玉県在住 60代男性のお客様
2時間×1日講習(計2時間)
症状:下肢麻痺
免許証の条件:手動運転装置

運転歴40年でドライブが趣味のお客様。両足が不自由となり、免許証の条件に手動運転装置が付与されたことをきっかけに受講されました。

まずはご自宅付近の河川敷で発進と停車の練習をしましたが、初めての手を使っての操作は想像していた以上に難しく、とても苦戦されていました。

今後も練習を続けたのちマイカーを改造するべきか、運転を続けたいがご高齢ということもあり免許返納を検討すべきかどうかの良い判断材料になったようで、受講したことを満足して頂けました。

お客様が運転出来るようになるまでをしっかりとサポートするのが弊社の使命だとは思っておりますが、ご本人やご家族の意思を尊重し、今後の車との付き合い方を考え、ご納得して頂ける機会を提供することも大切だと思っております。